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金とは
■金とは…
金(きん)=(英語: gold, ラテン語: aurum)
貴金属の一種であり、単体の金属として古くから知られてきた。元素記号は Au であり、
これはラテン語で金・黄金を意味する aurum(アウルム) に由来する。
柔らかく、可鍛性(衝撃や圧力で破壊されることなく変形できる固体の性質)があり、重く、光沢のある黄色
(金色)をしており、展性(物質が圧力や打撃によって、破壊されることなく薄いはくに広げられる性質)と
延性(弾性の限界を超えても破壊されずに引き伸ばされる性質)に富み、非常に薄くのばすことができる。
単体では軟らかすぎる金の軟性を利用して、嘗ては金貨などを噛む事で歯形が付くかどうかで
本物か紛い物かを判別していた時期がある。すなわち歯形が付かないほど不純物が混ざっている事になる。
オリンピックなどの競技で優勝者が金メダルを咥えて見せる事があるが、この名残である。
金は多くの時代と地域で貴金属としての価値を認められてきた。化合物ではなく単体で産出されるため装飾品
として人類に利用された最古の金属である。銀や銅と共に貨幣用金属の一つであり、貨幣(金貨)として使用
され、流通してきた。
宝飾品やアクセサリーの素材、安全資産として人気の金(gold)。金の歴史は非常に古く紀元前から金の採取と
利用が始まっていました。日本で金が発見されたのは749年の天平時代のころ。同時期に造られた奈良県東大
寺の大仏には約150kgの金メッキが使われています。現在遺跡として残されている新潟県佐渡市にある佐渡金
山は、日本で最も大きな金山でした。江戸時代に通貨として造られていた小判は、当初金80%銀20%の比率で製
造され、江戸時代後期になるにしたがって徐々に銀の比率が高くなりました。
現在も純度の高い金は物質としてはやわらかい性質のため、他の金属と合金することによって強度をつけアクセ
サリーや宝飾品として利用されています。金の含有率は22Kや18Kなどの数値で表されますが、これは18金や18
カラットとも呼ばれることもあります。18Kの場合の金の含有率は75%で、アクセサリーなどには750と刻印されるこ
ともあります。金は延ばしたり線にしたりしても素材を壊すことなく柔軟にかたちを変えられるのが大きな特徴で、1g
の金を数平方メートルまで延ばすこともできるほどのやわらかい金属です。1900年代の金をもっとも多く産出して
いたのは南アフリカでしたが、現在は中国がトップ。オーストラリア・カナダ・ペルー・ロシアなどの国でも産出されて
います。
金の魅力
金は、銅や鉄などと違い錆びることがなく数千年のレベルで酸化したり腐食する心配がなく、色の名前にも使用されるほ
どの光沢のある輝きが魅力とされている金属です。衝撃に強く自在にかたちを変えることができる可鍛性と、圧力をかけ
ても破壊されずに薄く引き伸ばすことができる展延性を持つことから、人類は古来より化合物ではない天然の金属として
金を利用してきました。
通貨とは違いインフレにも激しく影響されることがなく世界的に共通した価値を補償されていることから、通貨よりも安全な
資産として利用されるほか、価値のあるアクセサリーや宝飾品としてもあこがれの対象となっています。アクセサリーとし
て利用する場合にも手入れがしやすく、アレルギーのもととなることが少ないのも魅力のひとつです。
柔らかい性質を持ち加工しやすいことから、古くなってしまったアクセサリーを溶かして別のかたちに加工できるほか、世界
的に市場があるため手放すときにも買取に出すことで適正な価格で換金できるのも魅力。紙幣のように人工的に増やすこ
とができないため希少性が高く、たくさん所有していても税金がかからないことから永続的な価値を持つ資産としての魅力も
備えています。