①ボッシュ(BOSCH)の歴史
「ロバート・ボッシュ(Robert Bosch GmbH)」は、ドイツに本拠地を置く自動車機器・産業機器・消費財・建築関連機器の製造販売企業で、電動工具のメーカーとしても知られています。
「ロバート・ボッシュ」がドイツで創立されたのは1886年(明治19年)、当初は「精巧機械と電気工学の作業所」という名称でした。創業者であるロバート・ボッシュは、翌年に内燃機関の点火装置のための部品・マグネトーの画期的な改良を開発し成功をおさめます。
1897年(明治30年)には、自動車エンジンに搭載するためのマグネトー式低圧点火装置を開発。このマグネトー式低圧点火装置は、第一次世界大戦の戦闘機にも搭載されました。その後も、自動車用の噴射ポンプ、ヨーロッパ初の量産型カーラジオ、航空機の噴射ポンプなどを次々に開発・製品化していきます。
家庭用の消費財としては、1928年(昭和3年)に、創業以来初の電動工具「Forfexバリカン」を発売。ハンマードリルや電動ドリル、電気冷蔵庫・TV受像機・フードプロセッサー・洗濯機・食洗機・暖房/給湯兼用ボイラーなどを活発に製品化していきます。
第一次世界大戦後には、中国・台湾・日本にも進出。1911年(明治44)年に、日本での代理店契約を締結、翌年には横浜に日本で最初のボッシュ製品の修理工場が完成。1972年(昭和47年)には、100%出資の日本法人「ボッシュ(株)」を設立し現在に至ります。
②ボッシュ(BOSCH)の豆知識
製品の耐久性とパワーを認められ、業界では世界最大のシェアを持つ「ロバート・ボッシュ」(日本法人名「ボッシュ(株)」)は、プロ用から家庭用まで世界シェアを持つ電動工具の分野では、創業以来世界で初めてとなるさまざまな製品を開発・製造してきました。
電動バリカンに始まり、1932年(昭和7年)のハンマードリル、1946年(昭和21年 )のジグソー、二重絶縁構造の電動工具・吸じんハンマードリル・コードレスハンマードリル・リチウムイオンを使用したコードレスドライバー・リチウムイオンバッテリーのプロ用工具・リチウムイオン芝刈り機など、20以上の世界初となる製品化を成功させてきました。
ほかには、世界最軽量や最少などの製品開発も活発で、世界初のリチウムイオンを使用した「コードレスドライバーIXO」は、発売10年で1200万台を売り上げ、世界で最も売れている電動工具となりました。
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