スマホ・携帯の歴史 |
日本で一般の市場向けに携帯電話が発売されたのは1985年(昭和60年)。NTTが販売を開始した「ショル
ダーフォン101型」が最初。この日本初の携帯電話端末は、無線電話と電池セットが一体で縦19cm・横22
cm・奥行き5.5cm・重さは約3kgと大きく名前の通り肩にかけて持ち歩く仕様でした。
1987年(昭和62年)になると片手で持てるハンディタイプの端末「TZ-802」が「携帯電話」という名前でNTT
から発売されますが重さは約900g。コンパクトにはなったものの厚みがある立体的な箱型でした。1991年(
平成3年)NTTが230gの軽量化を実現した携帯電話端末「ムーバ」を発表しますが、当時の日本は無線呼出
サービス「ポケットベル」が隆盛で携帯電話はまだ一般的ではありませんでした。
1988年(昭和63年)になると、現在のauの前身であるIDO(日本移動通信)DDIセルラーグループ各社などが
携帯電話サービス業界に新規参入しNTTの独占状態が終了。一気に小型化された端末DDIセルラーの「モト
ローラ・マイクロタック」やドコモの「mova」が販売開始。
1990年代には、キャッチホンサービスやデジタル方式(PDC)携帯電話の開始、1994年(平成6年)携帯電話
端末自体の販売が解禁になり、ツーカーグループやデジタルホングループ(現ソフトバンク)が業界に参入。
電話の着信を音楽で知らせる着信メロディ機能、電話番号のみでメールのやりとりできるショートメールサービ
ス、CDMA方式の通信の開始を経て、1999年(平成11年)に携帯電話でのインターネット接続サービスが始ま
り初のカラー液晶端末が発売開始されました。
2000年代に入ると初のカメラ付き携帯電話の発売に伴い、携帯で撮影した写真をメールに添付できる「写メー
ル(写メ)」と呼ばれるiショットサービス、電子マネーやワンセグの端末が発売になり番号ポータビリティ制度も開始。
スマートフォンが日本に登場するのは2008年(平成20年)。iPhoneの2代目「iPhone3G」がソフトバンクから販
売され話題になります。2009年(平成21年)には、NTTドコモが「Android(アンドロイド)」を搭載した端末を発売
し一気にスマートフォンが浸透し、SNSやLINEなどのメッセンジャーアプリでの利用や動画サイトの閲覧など、日
常のコミュニケーションツールとしてなくてはならない存在になりました。