①マキタ(makita)の歴史
愛知県安城市に本拠地がある「株式会社マキタ(Makita Corporation)」は、電動ドリルやエアコンプレッサなど電動工具の製造販売を行う株式会社。創立は、1915年(大正4年)。牧田茂三郎氏が名古屋市で「牧田電機製作所」という名称の個人商店を開き、電灯器具・モーター・変圧器などの販売修理を始めたのが最初でした。
1938年(昭和13年)には「株式会社牧田電機製作所」という称号で株式会社化、1945年(昭和20年)には、安城市住吉町に工場を移転。その後、1955年(昭和30年)には、後藤十次郎氏が社長に就任します。
1958年(昭和33年)になると、国産で第一号となる「携帯用電気カンナ1000」を発売、1959年(昭和34年)には、モーターの製造販売から電動工具の専門メーカーへの転身をはかります。
電動工具の輸出開始や本社新工場完成などを経て、1962年(昭和37年)屋号を「株式会社マキタ電機製作所」に変更。1970年(昭和45年)には、アメリカに初の海外現地法人を設立、以降、フランスやオーストラリア、イギリスなど約40カ国に海外法人を設立。充電式ドリルやエアコンプレッサ、充電式ドライバドリルなどの商品開発を積極的に行いながら発展し続けてきました。
②マキタ(makita)の豆知識
プロ仕様の電動工具だけではなく、家庭でのDIYに使える充電式ドリルや電動ドライバーなど、パワーがありながらも扱いやすい製品で知られているマキタ。世界的に有名なマキタの日本国内シェアは約60%。1970年代からの海外での製造販売に力を注いできた成果もあり、売上高の約80%は海外でのもの。
日本全国に支店や営業所があり、世界40カ国以上での営業拠点を持つマキタは、営業利益率が高く、設立以来一貫して黒字経営を続ける財務体質が優秀な企業としても知られています。
電動工具の国内最大手であるマキタですが、近年はモバイル環境に配慮した製品の開発も盛んで、ブルーグリーンのマキタカラーと呼ばれる色とおなじみのロゴをデザインした、コードレスのアウトドア用充電式コーヒーメーカーや業務用のロボット掃除機、バッテリー式bluetooth対応ラジオ。ほかにヒーター入りの充電式暖房ベスト、炎天下の屋外作業時に使用するための小さなファンが内側についた充電式ファンジャケットなどのユニークな製品開発でも人気を得ています。
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