①パナソニック(Panasonic)の歴史
大阪府門真市に本社を置く「パナソニック株式会社(Panasonic Corporation)」は、家電やAV機器、住宅設備などの製造販売を行う株式会社。1918年(大正7年)に、松下幸之助が「松下電気器具製作所」を設立したのが始まり。「ナショナル (National)」の商標は、1927年(昭和2年)に販売を始めた自転車用の角型ランプで初めて使用されました。
創業以来、ラジオの生産販売、大規模工場の建設などを経て、1935年(昭和10年)「松下電器産業株式会社(Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.)」に改組。松下電器・松下無線・松下乾電池などの分社を設立します。その後も分社と吸収合併を繰り返しますが、1945年(昭和20年)日本の敗戦で、中国や台湾などの海外約20ヶ所の拠点を消失。
翌年GHQによる制限会社の指定を受け生産中止命令を言い渡されるも、許可申請活動を続け全事業場の生産を再開。以降、多くの子会社の設立、海外各地に製造販売の拠点の設立、海外企業・日本国内企業との技術提携、工場の新設など積極的に事業を展開。
1989年(平成元年)に、創業者である松下幸之助が逝去。AV家電やデジカメなどの新製品を発売し、2008年(平成20年)には、会社名を「松下電器産業株式会社」から「パナソニック株式会社」に変更し現在に至ります。
②パナソニック(Panasonic)の豆知識
「パナソニック株式会社」の会社名に使われているパナソニックは、ギリシア語の「PAN=すべての」と英語の「SONIC=音」から作られた造語。1955年(昭和30年)に輸出向けスピーカーのブランド名として初めて使用されました。
2012年(平成24年)パナソニックに吸収合併された電動工具の子会社「パナソニック電工」は、ドリルドライバーのねじりの強さを調整するクラッチ機能と、電動ドリルドライバーの先端工具を固定する部分を手締めで取り付けるキーレスチャックを開発したことで知られています。
近年のパナソニックの電動工具は、防塵・防水、軽量・薄型の次世代リチウムイオン電池、デュアル回路が搭載され14.4Vと18Vのバッテリーが装着できるデュアルシリーズが好評。モバイル工具のシリーズでは、わずか630gの充電ドリルドライバーや800gの電動マルチインパクトドライバーなど、小さくて軽く取り回しが利く電動工具なども製品化しています。
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