リョービの歴史

①リョービ（RYOBI)の歴史

「リョービ株式会社（RYOBI LIMITED）」は、広島県府中市に本社を置く株式会社。ダイカストや電動工具、園芸用機器 ・建築用品・印刷機器のメーカーとして世界的に知られています。
「リョービ株式会社」は、1943 年（昭和18年）「株式会社菱備製作所」として創立。翌年よりダイカスト、1950年代にはプラスチック製品の製造販売に着手します。1961年（昭和36年）には、印刷機器事業へ進出しオフセット印刷機の製造を開始。その後、蒲原工場の設立、建築用品事業としてドアクローザ、1968 年（昭和43年）には、パワーツール事業として電動工具の事業を開始。1966年（昭和41年）以降は、釣具の製造販売も手がけますが、2000年（平成12年）に上州屋へ営業を譲渡します。
1973年（昭和48年）には、社名を「リョービ株式会社」に変更。1980年代には、ゴルフ用品の製造販売事業にも進出（2002年に事業撤退）。1990年代以降は、アメリカ・イギリス・中国・メキシコ・タイに海外法人を設立。1994年（平成 6年）には、新しいコーポレートロゴとカラーを制定するなど、積極的に事業展開を続け現在に至ります。

②リョービ（RYOBI）の豆知識
「リョービ株式会社」の名前は、創業時の地名と取引先が由来で、創業地の広島県府中市の別名「備後」と隣の地域の名称「備中」を合わせて総称されていた「両備（りょうび）」にちなんでいます。創業時に使用されていた「株式会社菱備製作所」の菱備（＝リョウビ）は、「両備（りょうび）」のうちの一文字を、当時の関連会社であった「三菱電機」の一文字に置き換え「菱備（＝リョウビ）」としたもの。
「リョービ株式会社」は、一時期、ゴルフクラブの製造販売事業を手がけていたことから、野球場やのスポーツニュースのスポンサーとなる機会が多く、野球場の広告やTVのスポンサー紹介などで名前が全国に知れ渡るようになりました。
現在は、自動車の内燃機関の部品であるシリンダーブロック、自動車の動力を伝達するトランスミッションケースなど、ダイカスト製パーツの世界的なメーカーとして認知され、フォルクスワーゲンやフォード、ゼネラルモーターズなどの海外メーカーにも製品を提供しています。
電動工具の分野では、プロ用からDIY用、初心者に扱いやすいエントリーモデルまでをカバーし、電子丸ノコと高圧洗浄機などでグッドデザイン賞を受賞しています。