①タジマ(Tajima)の歴史
精密工具メーカーのタジマ(Tajima)「株式会社TJMデザイン通称タジマは、測量や墨出し、距離計・ハーネス安全帯など建築の現場で使用するハンドツールの総合メーカー。
1909年(明治42年)に創業した後は、精密測定工具で日本国内でのシェアを伸ばします。戦後は、国からの事業割り当てにより巻き尺の製造販売を開始。高度成長期の日本で徐々に業績を伸ばしながら復興を果たします。1974年(昭和49年)に起きた石油ショックの影響を受け、測定器の製造販売から建築工具の製造販売へと企業体制を大きく転換させます。
1995年(平成7年)には、中国での海外法人を設立し住宅設備事業へも進出。2005年(平成17年)には、オーダーメイドのシステムキッチンを製造販売していた「キッチンハウス」を買収。住宅設備企業として、オーダーメイドのシステムキッチンやリビング用の家具、住設機器・建材・内装材などの提供なども行いながら、建築工具の総合メーカーとしてもより進化し続けています。
②タジマ(Tajima)の豆知識
タジマ(Tajima)の建築用ハンドツールのブランド「TAJIMA」は、住宅やビル建築の現場で必要とされる電設工具や作業工具などに始まり、巻き尺やスクレーバー、墨つぼ・測量に必要な水糸・LEDライト・安全帯・腰袋など多岐に渡り、多くの製品は現場での支持とシェアを獲得し大きな収益を得ています。
夏の炎天下での作業の熱中症対策用品として開発販売されている「風雅」シリーズは、作業着の上着の内側やヘルメットに装着可能な清涼ファン。厳しい条件下での作業性の向上をあげる製品として受け入れられています。
ほかに季節用品として開発されている「暖雅」シリーズには、ベルトやベストを身につけることで暖かさを保てるという製品。身体を芯から温めることが可能なカーボンファイバー発熱体を採用し、寒さが厳しい現場環境での作業性向上を考えたユニークな商品です。
筆記具など小さな製品の販売も行っているタジマ。濡れた面やコンクリート、木・金属・ガラスなど素材を問わずに筆記できる現場用のクレヨンは、油性で削りが不要。ほかにも数多くそろう製品は、現場での使いやすさを優先して考え抜いたニッチな分野でのシェア拡大が進んでいます。
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