フィリップスの歴史

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 フィリップスの歴史

 

 

「フィリップス(PHILIPS Royal Philips Electronics)」は、総合電気機器メーカーで、オランダのアムステルダムに本社を置く多国籍企業です。フィリップスは、オランダ出身のヘラルド・フィリップスが、1891年にオランダ北部の都市アイントホーフェンに創設した「Philips & Company」という小さな白熱電球を製造する工場から始まりました。

白熱電球の製造から始まったフィリップスは、電球の技術を応用して、1926年に録音機「Philipgrahp」、1927年には、真空管式ラジオを発表。真空管式ラジオは、1932年までに100万台を売り上げ、世界最大のラジオメーカーとして知られるようになります。その後は、ラジオのスピーカーの開発で得た技術を発展させ、自転車用のライトを発電機とセットにして発売、自転車の愛好者が多いオランダで歓迎されました。

白熱電球と真空管式ラジオに続くフィリップスの第三の製品となったのは、回転式の電気かみそり「Philishave (フィリシェーブ)7730」でした。フィリップス社の技術者、アレクサンダー・ホロヴィッツが発明したこの製品は、先端部に回転式のユニットがひとつ組み込まれたシンプルなものでしたが、1939年3月に行われた展示会では、葉巻型の外観やその性能から数多くの注目を集めます。その後も、先端部のユニット数を増やしたり、時代に合わせたデザインと機能を加えたりしながら、販売数累計7億台を超えるフィリップスの基幹商品となり現在に至っています。

電気かみそりのほかにも、蓄音機や電気通信装置などの開発にも手を広げ、総合電気機器メーカーとして事業を拡大していきますが、1939年に始まった第二次世界大戦の最中に、大きな被害を受けます。第二次世界大戦後の1950年、世界初のレコードが発売されたことを受け「フィリップス・レコード」を発足し、レコードの録音技術の開発に注力。

1963年には、コンパクトなプラスチックケースの磁気テープをおさめた「コンパクトカセット(カセットテープ)」を開発。世界で初めてのカセットレコーダー「EL3300」を発売します。1982年には、ソニーとの共同開発により「CD」を開発し、CDプレーヤー「CD100」を発売。1997年には、同じくソニーとの共同開発で「DVD」の企画を発表。その後も、レーザーディスクやDVD+R/RW、Blu-ray Disc、ワイヤレススピーカーなどの開発に携わり、音響機器分野でも画期的な製品を生み出し続けます。

日本では、電気かみそり(シェーバー)、コーヒーメーカー、電動歯ブラシなどの製品が人気ですが、近年は、マルチフードプロセッサーや救命処置のための救急医療機器「AED」なども発売され、総合電気機器メーカーとして多くの支持を得ています。

 

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