ルンバの歴史 |
「ルンバ」は、アメリカマサチューセッツ州に本社を置く「iRobot Corporation(アイロボット・コーポレーション)」が、製造・販売する掃除用自動ロボットの製品名。iRobot社は、軍事・業務用のロボットの設計にも携わる企業で、マサチューセッツ工科大学(MIT)の人工知能研究室出身現CEOのコリン・アングルとロドニー・ブルックス、ヘレン・グレイナーの3人が1990年に設立した会社です。
iRobot社は、「Scamp」「Dust Puppy Gen 2」「Dust Puppy SLA」などの試作機の製作を続た後、1997年に現在の「ルンバ」の元祖となる試作機「early prototype」を発表。後の2002年に「Roomba(ルンバ)」の初号機として製品化し、アメリカ国内で販売を開始します。直径34cmの円盤状で、高さは9cm弱の「ルンバ」は、本体内にバッテリーが内蔵されているためコードレスでの利用が可能、センサーで障害物を避けながら自立走行しながら紙くずなど大きめのゴミを集め、部屋の隅にたまったゴミや床の細かいほこりなどを吸引していくなど、優秀な機能を持つ掃除用自動ロボットとして歓迎されました。
他社が多くの類似製品を販売する中、2003年には「Roomba Pro」「Roomba Pro Elite, model # 3100」を発表。第一世代と呼ばれる初号機から、第二世代と呼ばれるこの時期の「ルンバ」は、使用開始の際に、電源を入れた後、部屋の大きさを「Small」「Medium」「Large」の3つのボタンで指定するスタイルでした。
2004年に発売された「Roomba Red, model # 4100」の第三世代以降の「ルンバ」は、電源を入れ「CLEAN」ボタンを押すだけのシンプルな機能に進化したほか、特定の狭いエリアを掃除できる「SPOT」機能、赤外線センサーで充電用のホームベースの場所をキャッチし、自力で充電状態を実現できる機能なども加わりました。上位機種には、外出中でもあらかじめ指定した時間に掃除が可能なスケジューラー機能もつけられたのでした。
「ルンバ」を発売する2003年までは赤字続きだったというiRobot社ですが、初号機発売開始から改良版などを次々に発売し、2002年から2006年の間に200万台、2012年までの10年間で累計800万台を売り上げます。2014年には、食べこぼしのあとやベタベタする皮脂汚れなどを拭き掃除する床拭きロボット「Braava(ブラーバ) 380j」を発売。「ウェットモード」での水拭きと、「ドライモード」でのから拭きが可能で、タイルやクッションフロア、フローリングの床に対応可能な製品として人気を呼んでいます。
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